「奇跡の子牛」が大往生 濁流に飲まれ90キロ先に漂着

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 1998年、台風による洪水で岡山県津山市の牧場から瀬戸内海まで流されたが生還し、「奇跡の子牛」として当時話題になった黒毛「元気くん」(雄21歳)が14日、勝央町の農業公園の牛舎で老衰のため死んだ。人間の年齢だと105歳ほどに相当するという。

 町によると、元気くんは生後約半年だった98年10月、台風10号で吉井川が氾濫(はんらん)し、濁流にのみ込まれた。数日後、約90キロ離れた瀬戸内海の黄島(瀬戸内市牛窓町)に漂着し、生き延びているところを発見され、無事に救助された。

 奇跡の生還は被災者らを勇気づけ、歌や絵本の題材にもなった。牧場から勝央町の農業公園「おかやまファーマーズマーケット・ノースヴィレッジ」に寄贈され、元気くんと名付けられた。牛舎の隣には「元気くん神社」が設けられ、九死に一生を得た強運にあやかろうと「参拝」する人が絶えなかったという。

 農業公園の富田安彦代表(41)によると、近年は食欲が少しずつ無くなり、13日朝には小屋の中で立つこともできなくなった。翌14日午前6時ごろ、飼育員が息をしていないのに気付いたという。

 富田さんは「勝央町のシンボル…

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